現状にモヤモヤと不満を抱いている方が現状を打破するための手段として「社内転職」というものがあります。
えっ?社内で転職って?と思うかもしれませんが、企業によってはこうしたことが可能なところがあります。
そこで社内転職とは何か、そのメリット・デメリット、どうすれば社内転職できるかについて紹介します。
社内転職のメリット・デメリットとは?
「社内転職」って聞き慣れない言葉ですよね?
通常の人事異動は人事評価を元に会社から一方的に決定されますが、社内転職は社内で公募された求人に応募することで今いる職場を変えることを指します。
言い換えるならば社内で異動を願い出ることです。
では通常の転職と比べて、社内転職のメリットとデメリットは何でしょうか?
1.社内転職のメリット
通常、転職の場合、次の会社の職場環境はなかなか分かりづらいものです。
しかし社内転職なら会社のことも当然分かっているし、すでにある部署に異動するなら面識のある社員もいるかもしれません。
また勤務地も変わらないから今までと何も変わらずに仕事だけを変えることが可能です。
給料も変わらないので転職で年収が下がることもありません。
2.社内転職のデメリット
前の会社で人間関係が悪くなったから、とか仕事でうまくいかなかったから、という、いわばそれまでの経歴をリセットしたくて社内転職しても、それまでの評価はついて回ります。
そういうリセット思考で社内転職するのはあまりおすすめできません。
また社内公募といっても実は事前にメンバーがほぼ決まっていて形式上公募してるだけのこともあります。
もしそうなら公募に関わる時間や手間が無駄になってしまうので事前に調べておいた方がいいでしょう。
社内転職する方法とは?
1つは社内公募です。
社内公募制度とは新設部署や新規事業、あるいは既存の部署の欠員の補充などに対して、一々外部から採用するのではなく社内から公募する制度です。
企業としては採用にかかる経費が節約できるし、公募により未経験の職種を経験することで社員の仕事の幅が広がるメリットもあります。
もう一つは異動希望を出すことです。
社内公募制度がない場合で、上司または人事との面談が定期的にある場合はそういう場を通じて希望を出すといいでしょう。
しかし必ずしも希望が通るとは限りません。会社を納得させるだけの実績やスキルが求められる可能性もあります。
たとえば親の介護があるから残業の多い営業から定時で上がれる事務職に異動したい、という理由なら会社側としても納得できます。
でも「○○がやりたいから異動したい」ではいささか説得力に欠けます。
社内転職の面接対策は?
同じ社内だけにこれまでの人事評価もあることからごまかしはききません。
主に以下の点について聞かれるでしょう。
・異動を希望する理由
・移動先でやりたいこと
・移動先でのキャリアプラン
・今いる部署での仕事や成果、どう貢献してきたか
不平不満が原因で異動を希望するのはネガティブな理由になるので印象がよくありません。
まず最初に今までの職種で得た経験から気づいた改善点があり、それが移動先の部署なら実現可能なこと、これまでの経験を活かしてよりよくしていきたい、などのストーリーがよいでしょう。
まとめ
社内転職とは何か、メリットとデメリット、そして社内転職する方法や対策について紹介しました。
新しい仕事にチャレンジするのは悪いことではありませんが、メリット・デメリットがあるのも事実です。
そのためにはまず今いる部署での仕事に懸命に取り組み実績を上げていくのが遠回りのようで近道かもしれません。