派遣という働き方は自分の都合に合わせて労働時間や働き先を選べたりするのがメリットです
しかし、いろいろなところで働くうちに、将来のためにも１つのところで長く働いて安定収入を得たいと思い始める人も多いです。
でも派遣から正社員になることは出来るのでしょうか？
そこで派遣から正社員になる方法について紹介します。
そもそも派遣とは？
「派遣」といっても実は種類が「登録型派遣」「常用型派遣」「紹介予定派遣」の３つに分かれます。
多くの方がイメージする派遣とは登録型派遣のことです。
これは派遣会社に登録し、いろいろな企業へ派遣されて働きます。契約期間などが決まっており、働いた分だけお給料がもらえます。
常用型派遣は登録型派遣と似ていますが、派遣会社に正社員もしくは契約社員として入社していろいろな企業へ派遣されます。
登録型と違って仕事がないときでも給料が出るのが大きな違いです。
紹介予定派遣とは、その会社に入社するのが前提で派遣されることです。いってみればリスクのない試用期間のようなものです。
最大６ヶ月と決まっており、その間にお互いにここで雇いたいのか働きたいのかを判断します。そして合意できれば正社員になれます。
では、派遣と正社員の大きな違いとは何でしょうか？
派遣は派遣会社に雇用されているのでお給料もそこから出ます。企業は派遣会社と契約してるだけで、直接派遣と雇用関係があるわけではありません。
雇用期間も決まっており、働く場所も契約ごとに異なります。正社員なら雇用期間は原則ありません。
正社員と違って働いた分しかお金が貰えないので、ボーナスもなければ退職金もありません。
また福利厚生は働き先の企業ではなく派遣会社の福利厚生が適用されます。
まとめると、雇用主、雇用期間、賞与・退職金、福利厚生などが違うことになります。
派遣から正社員になる方法とは？
派遣から正社員になる方法は４通りあります。
１．紹介予定派遣
さきほども紹介した紹介予定派遣なら派遣先の企業で正社員として採用されることが前提で派遣されるので一番確実性があります。
ただし前提ではあるが必ずというわけではありません。働いている間も常に評価されています。
職場の同僚とコミュニケーションがとれるか、きちんと業務に対して責任をもって取り組んでいるか、そういった数字に現れない部分も評価されていると思っておきましょう。
また労働条件などの交渉は最初に派遣会社と企業の間で行われるので自分でやらずに済みます。
２．今の企業の正社員登用制度を利用する
派遣先が雰囲気がよくて「このままここで働けないかな？」と思うことはあるでしょう。
もし今の派遣先の企業に正社員登用制度があり、それに応募できるならば正社員になれる可能性があります。
ただし制度がない場合もあるので、今の企業で派遣から正社員になった人がいなか聞いてみるとよいでしょう。
もちろん登用制度には資格や条件などが設けられていることが多いので、それらも確認する必要があります。
ちなみに派遣されるにあたって事前に契約期間が決まっているので、その期間内のうちに勝手に契約を打ち切って正社員になるのは契約上のトラブルの原因になるので注意が必要です。
３．派遣会社の社員になる
これは今の派遣先ではなく、登録している派遣会社の正社員になる道です。
派遣としての経験を活かして派遣会社の正社員として働ける可能性も少ないですがあります。
派遣先での働きぶりが評価されるほどの優秀な人材なら派遣会社も手元に置いて働いてもらいたいと思うでしょう。
また常用型派遣として、正社員だけど派遣先で働く方法もあります。派遣として働きながら安定した給料が出るのでメリットがあります。
４．派遣専門の転職エージェントに登録する
転職エージェントの中には派遣専門だったり派遣に強いところも複数あります。
ずっと派遣で働いていると正社員になる方法が分からなくて転職方法に迷うこともあるでしょう。
こういう場合は自分一人で思い悩むよりも、転職のプロである転職エージェントの手を借りた方法がよいです。
彼らは企業や業界の情報をよく知っているし、どの企業でどんな人が求められているのかも熟知しています。
そのため自分に合った転職先を紹介してくれるし入社後のミスマッチも起こりにくくなります。
それだけでなく履歴書や職務経歴書の書き方や面接対策もしてくれるので積極的に活用しましょう。
まとめ
派遣から正社員になると仕事に求められる責任も増えるし、残業や転勤だってあります。
それでも正社員になるにはどうすればいいか？という疑問に対して答えを紹介しました。
正社員になれば安定収入だけでなくキャリアアップも考えられるようになるし社会的な信用度も上がります。
でもその分、派遣だったときと比べると家族と一緒にいられる時間は減るし、ライフワークバランスも仕事よりになってしまいます。
メリットやデメリットをよく考えた上でそれでも正社員になりたいなら、転勤エージェントに登録して相談に乗ってもらうのも１つの手なのでぜひ活用しましょう。