転職の面接でよく
「あなたの長所と短所を教えてください」と質問されることがあります。
この場合、どういう答えを返せばよいのでしょうか?
またなぜ面接官はその質問をするのでしょうか?その意図は?
そこで自己アピールにつながる長所と短所の答え方について紹介します。
面接で長所・短所を聞かれる理由は?
普通、自分の長所を聞かれても何となくしか答えられない人が多いと思います。
では面接官はなぜ長所と短所を質問してくるのでしょうか?
まず、しっかり自己分析して、自分の強みを理解できる人は壁にぶつかっても乗り越えていける問題解決能力が高いとみなされます。
また短所とは自分の弱み、欠点で、ネガティブな側面がありますが、そのネガティブな部分に正面から向き合える人はそれを克服できる可能性が高いです。
つまり、面接官は長所と短所を質問することで、応募者が
・自己分析できる人か
・問題解決能力があるか
・自己と向き合い成長できる人か
などを見ようとしています。
またその人の強み・弱みが自社の業務内容や社風などと合っているかも見ています。
自社で活躍出来る人か?という点からも見ているのでしっかりと回答しないといけません。
絶対にやってはいけないのは「ありません」と答えることです。
長所と短所はいわばアピールタイムなのに、それを自らチャンスを潰してしまうようなものです。しっかりと準備しておきましょう。
長所・短所はどんなふうに伝えるべき?
自分の長所・短所を伝えるのは、いってみればプレゼンのようなものです。
そこで伝え方のポイントを紹介します。
結論から話す
まず結論から簡潔に述べてから具体的な理由やエピソードを話します。
「私の長所は○○なところです」と結論を述べてから、その理由を話すようにしましょう。
答えを絞る
長所・短所はそれぞれ1つ、あるいは2つまでにします。
3つだと一度に話すには多いし、絞りきれていないという印象を与えてしまいます。
求める人材像を意識する
その会社がどんな人材を求めているのか?ホームページや求人の募集要項を見ればだいたい想像はつくと思います。
それに沿う形で長所・短所を伝えればより効果的なアピールにつながるでしょう。
長所は仕事の実績でもいい
長所は何も性格面だけに限りません。前職の仕事で成し遂げた実績があればそれも長所につながります。
特に営業職で数字ではっきりと成果が出せる方は数字をアピールするのもよい方法です。
仕事につながらない長所はダメ
その長所は入社後にどう活かせるのか?そういう観点から見ないといけません。
いくら料理が上手でも、それを仕事に活かせないなら言わないほうがマシです。
抽象的な長所は具体的に置き換える
たとえば「私の長所は真面目なところです」と言っても、どう真面目なのか分からなければアピールにはなりません。
では何が真面目なのか改めてつきつめて考えてみると、それはルーティンをきっちり守るところだったりと具体的なものが見つかります。
ならば、長所は最初からそうだと言った方が伝わりやすいです。
長所にはできれば具体的なエピソードも沿えましょう。
たとえば、「私の長所は○○なところです。先日もこんなことがあったときにこうしました」というのが言えれば説得力が上がります。
短所はいいかえれば長所になる
優柔不断は一見、短所ですが、見方によっては慎重さという長所につながります。
どんな短所も言い換えれば長所になりうるので、短所といいつつも最終的にはポジティブに言い換えるようにしましょう。
NGな短所もある
ただし、中には長所に置き換えられないような短所もあります。
協調性がないなど、仕事に支障をきたすと思われる短所です。
たとえば人見知りで人と話すのが苦手だと、どう考えても仕事に支障をきたしますよね?
こういう短所は言っても損になるだけなので言わないようにしましょう。
短所は克服する努力も一緒に伝える
短所が分かっているならそれを克服する努力もしていることを合わせて伝える方がより効果があります。
例えば慎重すぎる短所があるなら、それを克服すべく判断が遅くならないように常に前倒しで計画的に仕事している、など伝えるといいでしょうね。
長所・短所を答えるために準備すべきことは?
長所と短所といっても自分では自分のことはよく分かっていなかったりします。
そこで長所と短所を見つけるためにおすすめの方法を紹介します。
1.ブレインダンプ
おすすめなのが自己分析のためのブレインダンプです。
ブレインダンプとは、思いつくまま紙に書き出してみることです。
昔から現在にいたるまでのいろんなエピソードを全部書きだしてみます。
たとえばアルバイトしたなら、そこからどんな教訓を得たのか?どんなことができるようになったか?自分の影響を与えてくれた人はいたか?
その中には成功も失敗もたくさんあるでしょう。
成功したらなぜ成功したのか?その理由を考えてみると自分の強みが見つかるかもしれません。
最初はすぐネタがつきるかもしれませんが、それでも乾いた雑巾を絞るようにして考えると少しずつ出るようになります。
これはビジネスにおけるアウトプットの練習にもなります。
なお過去のエピソードを振り返るのは職務経歴書を書く際にも役立つのでやっておくといいですよ。
2.周りに聞く
自分のことは案外、周りの人がよく見てるものです。
客観的な答えが知りたければまずは家族や友人に聞いてみることをおすすめします。
もちろん改めて聞くのも言われるのも恥ずかしいものがありますが、やってみると目かウロコの意見が聞けるかもしれませんよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか?転職の面接で長所と短所について聞かれた場合の答え方について紹介しました。
伝え方のコツはあるけど、元になるものがなければアピールにはなりません。
そのためには過去のエピソードを振り返ることがとても大事です。
また客観的な視点を持つ第三者の意見を聞くことも大事です。
もし家族や友人に聞くのが恥ずかしいなら、転職のプロである転職エージェントにアドバイスをもらうといいですよ。
履歴書や職務経歴書の添削、模擬面接などもやってもらえるので転職するなら活用しない手はありませんよ。