転職の求人票の見方と嘘の見破り方とは?

嘘

転職サイトで見る求人票の情報って希望する企業ならじっくり見ますよね?

でも意外と大事なことを見逃している可能性もあるって知ってましたか?

中には読み飛ばした項目の中に大事な情報があったりするんです。

そこで求人票の正しい見方について紹介します。

求人票に騙されてはいけない理由とは?

モヤモヤする人

求人票をたくさん見ていると「残業なしって書いてあるけど本当かな?」とか疑わしく感じた経験はありませんか?

不人気企業が少しでも応募者を増やしたくて大げさに言ったり、あるいは不都合な部分は隠して募集している可能性は十分ありえます。

応募者はその事に気づかずに入社してしまい、後で「えっ?そうだったの?」とミスマッチが起こる結果になります。

事務として入ったつもりが営業に回されたり、求人票に書いてあった給料の額と違ったり、残業少なめとあったけど実際は残業が多かったり。

これは実際によくあることです。

求人票のチェックポイントは?

チェックリスト

ではどうすればこうしたミスマッチを防げるのか?いくつかチェックポイントがあるので紹介します。

1.企業によって職種の呼び名は違う

企業によって職種の呼び名が違うため、求人票を見ていて戸惑うことがあります。

営業事務と営業アシスタントが同じだったり、呼び名が違うとイメージも違うので違う職種なのか?と思ってしまいます。

希望する職種を見逃さないためにも、自分の知ってる職種だけでなく「近そうだな」と思う職種もチェックしておくとよいでしょう。

2.同じ職種でも企業によって業務内容が違う

同じ営業だからといって自分の知ってる同じ営業の仕事ができるとは限りません。

同じ職種でも企業によって担当する範囲が異なることはよくあります。

たとえば規模が小さい企業なら総務が総務・人事・経理・法務などを兼務することはよくあります。

その職種がどこからどの範囲までのスキルや知識を求められるのか、もし記載がなければ問い合わせしてみた方がよいでしょう。

その辺を曖昧にしていると入社後に戸惑いギャップを感じる可能性があります。

3.給料は総収入で実際の手取りはもっと低い!

求人票には給料の金額が記載されていますが、これはあくまで総収入です。

実際はここから所得税や住民税、社会保険が引かれるので手取りはもっと少なくなります。

目安としてはだいたい20%減ると思っていた方がいいでしょう。

他にも企業により組合費など何か引かれる項目があるかもしれないので面接の際に確認してもよいでしょう。

4.給与形態はどうなってるか?

求人票には金額だけ書いてあって、給与の仕組みまでは書いてないことがほとんどです。

全部固定給なのか、基本給+成果給なのか、また給料の締め日はいくらで支払日はいつなのか、など詳しく聞いておく必要があります。

5.残業代の扱いはどうなってるか?

求人票を見ていると「みなし残業」という言葉が出てきます。

これは残業として定められた時間に満たなくても固定残業代として支払われ、時間を超過した場合は超過した分も支払われます。

別にみなし残業代さえ払えばいくら残業させてもいい、というわけではないので、勘違いしないようにしましょう。

6.給与モデルの幅はどういう意味?

よく求人票の給与の欄に年収350万~500万などと幅があるケースがあります。

これは本人の経験やスキル、入社後の実績に応じて高くなることを意味します。

入社8年目、年収500万と書いてあるとイメージは湧きやすいですが、こういう幅がある書き方は見ている側には分かりにくいですね。

7.週休二日制は週2回休みとは限らない

求人票を見ると「完全週休二日制」とか「週休二日制」などの書き方があります。

この2つは意味するところが違います。

完全週休二日制は週に必ず2日休みがあります。

しかし週休二日制は月に1回でも週に2回休める週があれば、他の週は週1日の休みでも週休二日制と書けます。

だから週休二日制と書いてあるからといって、毎週2日休めるわけではないので誤解しないようにしましょう。

週休二日制と書いてあったら月に何日の休みがもらえるのか確認しておきましょう。

8.住民税・社会保険はどこまでやってくれるのか?

社会保険には雇用保険、労災保険、厚生年金保険、健康保険などがあります。

大企業なら全部やってくれますが、中小企業になると手続きが面倒くさいから、○○保険は自分で手続きしてね、というところもあります。

場合によっては健康保険をやってくれなくて、自分で国民健康保険に加入しないといけないところもあります。

社会保険完備の記載がない場合は確認する必要があります。

9.試用期間はいつまで?

試用期間中はお互いにとってお試しの期間であり、企業側がこの人はムリだなと判断したらそのまま採用されずに辞めることになります。

試用期間中は本採用と違って給料が安い場合もあるので、試用期間中と本採用では待遇にどういう違いがあるのかも確認しておくとよいでしょう。

10.交通費はどこまで出るのか?

企業にとっては交通費のような経費は少しでも節約したいので、近所に住んでいる場合は交通費が出ないこともあります。

月額いくらまで出るのか?半径○キロの範囲まで出るのか?などどういうルールがあるのかを知っておくとよいでしょう。

毎月数千円でも長期間勤めればけっこうな金額になるはずですよ。

11.有給休暇は取れているのか?

労働基準法で有給休暇は必ず付与されるのは決まっていますが、問題は企業で実際にどれくらい取れているか、です。

制度としてはあるけど、実際に利用している人は少なく、未消化のまま消えてしまうようでは意味がありません。

有給消化率はどのくらいか、何年持ち越せるのか就業規則でどのように決まっているのか確認が必要です。

12.求める人材像は必ずチェック!

求人票の備考や特記事項にその企業の求める人材像が書かれていることがあります。

こういう情報は転職するにあたって重要なので、必ずチェックしておくとよいでしょう。

まとめ

転職する際の求人票の正しい見方と騙されやすい理由について紹介しました。

実際のところ、求人票の情報は表面的なものであり、社風や職場の雰囲気、働き方までは伝わってきません。

そういう情報を入手するには転職エージェントを利用するのがおすすめです。

転職エージェントのキャリアアドバイザーは企業や業界の情報をよく知っており、求人票だけでは分からない情報を教えてくれるでしょう。

少しでも転職率を上げたいなら転職エージェントはぜひ活用しましょう。