高卒で今のまま働き続けても給料や待遇で大卒に差をつけられて転職を考える人もいるでしょう。
でも転職の求人って大卒がほとんどです。
では高卒で転職って難しいのでしょうか?
そこで高卒で転職すると給料はどうなるのか?またおすすめの職種を紹介します。
高卒の転職の厳しい事情とは?
高卒と大卒では大きな差があります。以下、ポイントを紹介します。
1.生涯賃金が違う
高卒と大卒では生涯賃金にかなり差があるのを知っていますか?
高卒の方が大卒よりも4年早く就職するのに、途中で追い抜かれて最後には大きく差がつきます。
労働政策研究・研修機構の2016年のデータによると男性の場合の生涯賃金は、
・大卒 2億6600万円
・高卒 2億600万円
その差、なんと6000万!
2.求人を出す企業が違う
大卒の場合、転職市場は賑わっているので、多くの業界、多くの企業の中から選ぶことができます。
給料だって年収アップする人もいるでしょう。
そもそも中途採用は大卒に限定しているところが多いのです。
しかし高卒では「高卒OK」の求人を出している企業の平均年収は低めなことが多く、多いのは工場の作業や飲食店・小売店のスタッフです。
いわゆるブルーカラーと言われる業界は高卒の転職者を積極的に受け入れています。
ただしブラック企業も存在しているので会社選びの際はよく調べておかないといけません。
高卒で転職しやすい業界・職種は?
企業が中途採用する場合、経験やスキルなどがある即戦力として採用するケースが多いです。
そういう場合は学歴よりも経験が優先されるので同じ年齢でも実務経験の長い高卒の方が有利になることがあります。
ただし、若い世代だと企業も経験よりもポテンシャルを優先するので、地頭力の指標として出身大学で判断するケースもあります。そうなると高卒は不利になります。
では高卒はどんな業界・職種なら転職しやすいのでしょうか?
1つは学歴別の採用がはっきりしているところ。具体的には公務員です。
中途採用の枠として大卒、高卒が区切られており、それぞれ別の選考が行われます。高卒の方には人気の職業になります。
特に地方公務員の場合、欠員補充で募集することがあるので狙い目です。
公務員でも警察官や自衛官、消防官などは人気ですね。
公務員以外では配送ドライバーなどの運送業や電車・バスなどの旅客業は高卒の中途採用枠があり、転職しやすいです。
他にも製造業で工場の作業員などは常に求人があり、仕事さえ選ばなければ転職しやすいと言えるでしょう。
2つ目は実力主義なところ。個人の技能により能力の差がはっきりでやすいところで、販売・小売・飲食・IT業界などがあります。
実力さえあれば高卒でも店長からエリアマネージャーになってキャリアアップする例はよくあります。
保険代理店や自動車ディーラーなど新規営業のお仕事は能力次第で成果が上げられるし昇給・昇進も十分可能です。
まとめ
高卒と大卒の給料の違いやおすすめの職業について紹介しました。
転職市場では大卒が圧倒的有利なのは変わりません。高卒の人は大卒の人たちの中に混じって競争しなければならないので、そのままではなかなか採用されません。
そのためには大卒に勝てるスキルを身につける必要があります。
具体的には資格か実務経験です。転職の際は特に実務経験を中心に面接官にアピールするといいでしょう。