ヘッドハンターとは?なぜ転職で重宝されるのか?
世の中にはヘッドハンターと言われる職業の人がいます。
でもその実態はよく知られていませんよね?
どういうビジネスモデルなのか?
またメリット・デメリットは?
そこでヘッドハンターの実態やメリット・デメリット、転職エージェントとの違いを紹介します。
ヘッドハンターの実態とは?
ヘッドハンターって話には聞くけど、果たしてその実態はどんなものなのでしょうか?
ヘッドハンターは優秀な人材を欲しがる企業からの依頼により他社から引き抜く職業斡旋の方法の1つです。
たとえばA社で活躍していたBさんに同じ業界のC社から依頼を受けたヘッドハンターがある日突然電話をかけてきます。
「あなたをヘッドハンティングしたいと思っていますが、興味はおありですか?」
これはヘッドハンター会社の人間がヘッドハンティングする場合です。
他社の採用担当者がヘッドハンティングする場合は、その人がヘッドハンターと呼ばれることもあります。
ヘッドハンターがあまり表に出てこないのは、はっきり言うとトラブルを回避するためです。
堂々優秀な人材の引き抜きを行うと、引き抜かれた会社は損害を受けます。その結果、ヘッドハンターを訴えることもありえます。
だからヘッドハンターは静かに水面下で動きます。
ビジネスモデルは転職後の年収の○%という成功報酬で受け取ります。
引き抜かれる人はたいてい高年収の人なので、その数%でもけっこうな報酬になります。
しかし、どうやって会社で活躍している人を見つけるのでしょうか?普通分からないですよね?
そこは彼ら独自の人脈もありますが、たとえばメーカーの新製品発表で出てきた担当者とか、そういうのをチェックしてるようです。
ヘッドハンターというと海外の企業ではよくあるイメージがありますよね。
海外の企業は成果主義だから優秀なら若くても高収入なのが普通だし、終身雇用制が根強く残ってる日本ほど同じ企業に執着しません。
しかし日本の終身雇用制もだんだん崩れてきており、ヘッドハンティングも行われるようになってきています。
転職エージェントとヘッドハンターはどう違う?
転職エージェントのキャリアアドバイザーも転職先の紹介をしてくれるし、似た部分はありますが、具体的な違いって何でしょうか?
1.ターゲット
まずターゲットが違います。
ヘッドハンターがターゲットにするのは会社で活躍し、自分の待遇にそこそこ満足している人です。
つまり元々転職する気がなかった人をその気にさせるのがヘッドハンターのお仕事です。
一方、転職エージェントははじめから転職したい人が登録してきます。
今の会社に満足している人は登録してこないから、基本的に今の待遇や仕事に不満がある人です。
じゃあ、ヘッドハンティングされる人は優秀で、自分から転職エージェントに登録する人は劣っているのか、というとそんなことはありません。
優秀な人で転職したい人は自ら転職エージェントに登録してきます。あまり優劣はないと考えてください。
2.メリット・デメリット
次にメリット・デメリットが異なります。
転職エージェントの場合、自分の意思で活動できて、希望する年収や転職するタイミングも自分で選べるのがメリットです。
一方で労働市場に左右されやすいので人手が足りなければ高待遇でも人手が余っていたらそうでない可能性もあります。
結局、転職させてくださいとお願いする立場だけにある程度企業側の要望を受け入れないといけないからです。
ではヘッドハンターはどうか?
ヘッドハンティングされるメリットは給料や待遇など自分の希望を通しやすいことです。
なんといっても「お願いだからウチに来て」と言われているわけだから立場が強いんです。
ヘッドハンティングする際に、前の給料よりも高い金額でオファーを出すし、なるべくターゲットの要望に応えようとするので待遇も良くなります。
一方で、心の準備もないまま突然転職を決めるので、前の会社や仕事に未練が残りやすいことです。
ヘッドハンティングされる際の注意点とは?
ヘッドハンティングも場合によっては損することがあるので注意が必要です。
1.激務になり後悔する
ヘッドハンティングで高年収、高待遇につられて転職したものの、高年収に比例して激務になることも十分考えられます。
最初は高年収でも成果が上げられないと年収が下げられてしまう可能性もあるし、最悪クビになってしまうことも。
また前職で勤務地や人間関係などに満足していた場合、ヘッドハンティングされることでそれらを失い、給料や待遇はいいけど、それ以外に不満が出てくることもあります。
全体のバランスを考えていかないと得なようで損する場合もありえます。
2.悪質なヘッドハンターもいる
ヘッドハンターの中には自分が儲かるためにターゲットをとにかく転職させることを優先しているものがいます。
企業が「誰でもいいからヘッドハンティングしてくれ」と依頼すると、頭数だけ揃えればいいので、ターゲットと企業のマッチングが軽視されます。
もちろん、リサーチはするのでヘッドハンティングではターゲットを褒めちぎることでしょう。
褒められて気持ちよくなってつい転職してしまったものの、後で後悔することが多いです。
「なんでこんな高年収、高待遇で?」と思ったら必ず裏があると思った方がよいでしょう。
まとめ
ヘッドハンターと呼ばれる人の実態や転職エージェントとの違い、ヘッドハンティングされる際の注意点について紹介しました。
ヘッドハンティングも良し悪しがあるので、もし不安な人は転職エージェントに登録する方がよいでしょう。
優秀なキャリアアドバイザーが担当してくれると、あなたの良いところを企業にプッシュして後押ししてくれたりします。
ただしキャリアアドバイザーの質にもピンからキリまであるので、複数のエージェントに登録して自分に合うエージェントを見極めるのがおすすめです。
少しでも内定をゲットする確率を上げるために転職エージェントはぜひ活用しましょう。