大企業から中小企業に転職するメリット・デメリットは?

大企業から中小企業に転職するメリット・デメリットは?

 

昭和の時代と違って今では大企業といえども終身雇用は守られなくなってきています。

 

つまり大企業だからといって安心していたら解雇される可能性だってあります。

 

だったら転職するべきか?と思いがちですが、大企業から安易に転職すると、転職してから後悔するケースが多く見受けられます。

 

そこで大企業から中小企業に転職する際に後悔すること、メリットとデメリットについて紹介します。

 

どうして大企業から転職するのか?

大企業から中小企業に転職するメリット・デメリットは?

 

ここでの大企業とは上場していたり、誰でも名前を知っているような大きな会社のことを指しますが、そういう大企業から中小企業へ転職する人はいます。

 

では一体どんな理由で転職するのでしょうか?

 

まず大企業ならではの弊害。人数が多いと管理職ポストの空きも少なくなるし、チャンスも巡ってこなくなります。

 

もっとキャリアアップしたい場合に転職を考える人が多いようです。

 

また大企業の場合、何かのプロジェクトを動かすにも社内の調整に時間や手間がかかったりします。

 

その点、中小企業の方が社長の号令の元、すぐに動けたりします。

 

人事異動などのせいで、自分のやりたい仕事ができなくて転職する人もいます。

 

大企業から中小企業へ転職するメリットって?

大企業から中小企業に転職するメリット・デメリットは?

 

大企業だと誰でも知ってるせいか、採用の際もその肩書が有利に働くことは多いです。

 

そして中小企業へ転職した際のメリットとしては以下のものが挙げられます。

1.社長との距離が近い

大企業だと社長と会話する機会なんてあまりありませんが、中小企業だと人数も少なく同じフロアの近い席で社長が仕事してるし、仕事上でも関わる機会が増えます。

 

距離が近くなる分、人柄や考え方についても深く知ることが出来るし、こんな仕事がしたいとかこちらの考えを伝えやすくなります。

 

ちょっとした思いつきを話したら、「じゃあやってみたら?」と言われて、そこから新しい仕事をする機会だってあるでしょう。

 

 

2.よりやりたいことがやれる

大企業の場合、自分のやりたい仕事ができるとは限りません。しかし中小企業の場合、やりたい仕事をしたくて転職するので、基本的にはやりたい仕事ができる可能性が高くなります。

 

また個人に任される裁量も大きくなるので仕事に対するやりがいという面で言えば大企業よりも上でしょう。

 

 

3.転勤する機会が減る

大企業だと支店が全国にあり、正社員である以上、転勤はつきものです。

 

しかし中小企業だと支店があっても近場であり、引っ越しを伴うほどの転勤はあまりありません(規模にもよりますが)。

 

家を買って子供を学校に通わせるようになると転勤はできるだけ避けたいものだから、家族と一緒にいる時間を大切にするなら中小企業への転職はメリットがあります。

 

大企業から中小企業へ転職するデメリットって?

大企業から中小企業に転職するメリット・デメリットは?

 

大企業にいた頃と比べると中小企業には不満も生まれます。

 

 

1.給与や福利厚生のレベルが下がる

大企業と比べると給与水準も当然落ちます。また賞与や退職金などの手当も下がるでしょう。

 

福利厚生も大企業ほどしっかりしてないし、転職したら住宅手当がなくなり生活水準を下げざるを得なかったという可能性もあるでしょう。

 

 

2.人間関係が狭くなる

大企業なら社員が多いから違う支店や違う部署などによく知らない人が多いのが普通でしょう。

 

しかし中小企業だと人数が少ないので、すぐに仲良くなれる反面、人間関係で問題が生じると逃げ場がなくなります。

 

1人でも問題のある社員がいると、それだけでストレスが増大し、働くのが苦痛になるかもしれません。

 

 

3.会社として未完成な部分が多い

大企業なら教育研修制度がきっちりあるのが普通ですが、中小企業だとあまり整備されておらず、職場の先輩から教わるだけのところが普通です。

 

また業務の効率化もそれほど進んでおらず、大企業にいた頃と比べると作業効率が悪いところもあるでしょう。

 

その分、自分で考えて仕事しないといけません。それがデメリットといえばデメリットかもしれません。

 

 

4.知名度が低い

「今度転職したんだって?」
「ええ、○○という会社です」

 

「○○?どこそれ?」
「・・・。○○というのは△△をやってる会社で・・・」

 

そんな会話が日常的に行われるようになります。世間体として今までは大企業だったから誰でも知っていたけど、転職すると知名度が一気に低くなります。

 

気にしない人はそれでもいいですが、一応デメリットでしょうね。

 

まとめ

大企業から中小企業に転職する理由や、転職するメリット・デメリットについて紹介しました。

 

転職で後悔しないためには給与や福利厚生などの待遇面で自分が重視するところはどこか考えておきましょう。

 

しかし基本的に大企業から中小企業へ転職するとやりがいは増す一方で待遇は悪くなります。

 

やりがいで言うなら

 

大企業 < 中小企業 < 個人経営のお店 の順番

 

待遇面で言うなら

 

大企業 > 中小企業 > 個人経営のお店 の順番

 

となることをよく肝に銘じておきましょう。

 

もし転職に際して不安に思うことがあるなら転職エージェントに登録してキャリアアドバイザーに相談に乗ってもらうのがおすすめです。

 

大企業では通用したあなたの経験やスキルが転職市場では案外評価が低い可能性もあります。

 

将来自分はどうしたいのかキャリアプランを考える上でも第三者の意見はとても役に立ちますよ。