営業職が転職の面接で前職の退職理由を伝えるときにどんなふうに伝えたらよいのでしょうか?
退職理由をきちんと考えて言わないとかえって評価を落としてしまいます。
そこで営業職の退職理由の上手な伝え方と言ってはいけない理由を紹介します。
面接官はなぜ退職理由を聞くのか?
面接官が退職理由を聞くのは以下の点について確認したいからです。
1.退職理由が不平不満になっていないか?
何かイヤなことがあったから転職するという人は、入社してイヤなことがあればすぐ辞めてしまう可能性が高いです。
仕事で困ることが出てくるのは当たり前で、それに対しどう取り組み乗り越えていくのかが問題です。
企業は反省するべきところがあればしっかり反省した上で同じ失敗を繰り返さないように前向きに改善できる人材を求めていることを忘れないようにしましょう。
2.本当に辞める必要があったのか?
職場環境にどうにもならない原因があったのなら面接官も納得しやすいです。
たとえばパワハラ上司がいたり、会社全体がブラックだったり。
でも職場環境には問題がなく、同じ職種で成果を出している人がいるのに自分が成果を出せないから辞める、という場合、本当に辞める妥当性があったのか疑わしくなります。
ノルマに追われるのがつらいから辞めるというのも同じで、それは誰しも感じることであり、それをどう乗り越えていったのかを知りたいのです。
なのにそれがイヤで退職したとなると評価は落ちるでしょう。
3.どう努力して改善していったか?
仕事に何か問題があり、それをできるかぎり努力して改善していったものの、最終的に限界がきて、それで転職したというならまだ分かります。
しかし、あまり改善に向けて努力したようには見えない場合、不平不満ばっかり言ってる人に見られます。
本当に努力したのでしょうか?会社や周りを動かして状況を改善する余地は本当になかったのでしょうか?まずはそこを振り返ってみましょう。
そこが改善できないまま転職してもまた同じ問題にぶつかりますよ。
営業職の退職理由の上手な伝え方
どういう退職理由をどんなふうに伝えたら納得してくれるのでしょうか?
1.問題を細分化して小さい問題に分解する
退職理由って一つだけではないと思います。いくつもの小さい問題が塊になって大きな問題になるから退職せざるをえなくなります。
でも大きな問題と思うとムリに感じますが、一つひとつを分解して小さな問題にしていくと、意外にどれも解決可能だったりします。
営業が合わないと思ったなら、どの部分に対してそう思ったのか?それを自分なりに分解して考えるようにしましょう。
会社の営業スタイルに問題があるのか、扱う商品か、評価制度に問題があるのか具体的に考えましょう。
2.反省すべきところは反省する
自分の仕事への取り組み姿勢に問題があったとしたら、それを人のせいにせずしっかり反省しましょう。
反省した上で次に向けて前向きに取り組んでいると伝えれば面接官も納得しやすくなります。
前の会社を辞めたとしても、そういう会社に入社を決めたのも元々は自分の責任です。
だとしたら、仮に不満があったとしても、そこは反省しなくてはなりません。
反省を伝えるときはあまり感情的にならず淡々と伝えるようにすると面接官からの印象もよくなります。
3.ポジティブな言葉に変換する
たとえば給料が安いという典型的な理由について考えてみます。
これをストレートに給料が安かったから、と言うのはよくありません。
もしこれが原因だとしたら、伝える際はネガティブな言葉をポジティブな言葉に変換する必要があります。
自分はしっかり成果をだし、本来ならもっと貰ってもいいのに、会社の給与制度、評価システムのせいで正当に評価されなかったから、もっと成果が給料に反映される会社に転職したい、と伝えると好印象になります。
成果もださずしっかり仕事してないのに給料に不満を言ってる人に見られると評価を落としてしまいます。
4.やりたいことができないから辞めるは?
営業でよくありがちなのが、「やりたいことができないから辞めた」というものです。
でもそのやりたいことって本当に明確ですか?やりたいことをさせてもらえるための努力をしていましたか?
やりたいことがあるのにそれをできないというのは社会人ならよくあることです。
でもそれに向けて努力していればそれが認められて、やりたい仕事につけたということはよくあります。
努力を怠っているのにやりたいことができないという言う人は努力してないだけの甘い人に見られてしまいます。
やりたいことを明確にし、それに向けて努力してきたけど、今の会社ではできないので転職した、という流れになるように伝えましょう。
5.扱う商材に不満がある
「もっと~な商材を扱いたいと思うようになった」というのは聞こえはいいですが、正直あまりよくありません。
なぜなら「売れないのは商材が悪いせいで、俺のせいじゃない」と言い訳してるように聞こえるからです。
もし言うなら、今扱ってる商材できちんと成果を出し、営業マンとしての能力があることをきちんとアピールできるようにしましょう。
その上でもっと違う商材を扱いたいというならまだ納得しやすいでしょう。
6.利益優先に批判的でもいけない
中には会社の儲け優先の姿勢に批判的な方もいるでしょう。
でも会社を存続させるには利益も必要です。理想ばかり追求しているわけにもいきません。
もし会社の姿勢に不満があり、もっとお客様を重視したい気持ちがあったとしても、理想ばかり言っていたら、経営者目線のない理想主義者に思われてしまいます。
ある程度現実を見た上でバランスよく考えていかないといけません。
まとめ
営業職が転職で面接官に退職理由を伝えるときの伝え方、NGな理由について紹介しました。
退職理由は伝え方次第で面接官の印象を良くもするし悪くもします。それだけにとても重要です。
もし面接に不安があるようなら転職エージェントに登録して模擬面接など面接対策をしてもらうとよいでしょう。
キャリアアドバイザーが企業側の目線にたってアドバイスしてくれるので活用してみましょう。