営業職って離職率が高いと言われていますが、なぜでしょうか?
営業って世間では大変そうなイメージが強いから、転職を考えている人は敬遠しているかもしれません。
そこで、営業職の離職率が高い理由と、高い業界・低い業界、営業職の選び方について紹介します。
営業職の離職率が高い理由とは?
営業職といっても営業スタイルにより新規営業か既存営業、深耕営業などタイプがあります。
離職率が高いのは新規営業です。
1日に何百件も電話してアポイントメントをとったり、朝から晩まで飛び込みの訪問営業で駆けずり回ったり。
ノルマが達成できなければ上司から罵声を浴びせられ、ノルマに悩んで日々死にそうになりながら営業しているサラリーマンの姿が思い浮かびます。
ノルマを達成するために残業したりで激務になりがちだし、毎日お客さんから冷たい対応をされると心が折れてしまってもおかしくないですよね。
でも同じ営業でもメーカーに多い既存営業や深耕営業なら、そういう大変さはない分、長く働く人も多いです。
新規営業は離職率がたしかに高いですが、既存営業や深耕営業はそうでもないので、営業が離職率が高いかといわれるのは正確ではありませんね。
営業職の離職率が高い業界・低い業界は?
離職率が高い業界を知っていれば転職先選びで避けることができるし、低い業界を知っていればそこに狙いをつけて転職活動が進められます。
1.営業職の離職率が高い業界
高い営業ノルマがあり、激務のわりに給料が低く、サービス残業も常態化している業界です。
1位:不動産
来店するお客に賃貸の仲介をする仕事は離職率が低いですが、住宅販売や投資用マンション販売はテレアポが基本で土日返上で働くことが多いので激務です。
2位:小売業界(卸売も含む)
スーパーやコンビニ、百貨店などは労働時間が長いわりに給料は高くありません。また長く働いてもキャリアアップに限界があるため離職率も高くなります。
3位:生命保険
個人に保険を売ってもなかなか契約に結びつかないし、家族や友人に保険を勧めたりすることも多く、プレッシャーに耐えられなくて辞める人が多いです。
4位:金融・医療業界
金融では特に証券業界は飛び込み訪問やテレアポが基本になるため営業は厳しいです。
医療では医療機器の営業は激務な上にノルマもきつく離職率が高いです。
2.営業職の離職率が低い業界
1位:メーカー
既存営業や深耕営業が多い自動車や器械・部品、食品、化学のメーカーは離職率が低いです。
2位:電力・ガス
電力系は大企業で福利厚生も充実しており、労務環境も良いため離職率は低いです。何より新規参入が難しい業界なので業績も安定しているのもポイントです。
離職率の低い営業職を選ぶためのポイントは?
ブラックな営業を避けるために見るべきポイントについて紹介します。
1.求人を出している頻度が高くないか?
転職サイトでいつ見ても求人を出している会社ってヤバくないですか?
いつも人手不足ということは離職率がとても高いということです。
ただし業績好調で事業を拡大するから常に募集しているところもあるので、その辺は見極めが大事です。
2.条件が曖昧な書き方をしていないか?
給与や賞与についてはっきり書いてなくて曖昧な場合、警戒が必要です。
福利厚生や有給休暇も書かれているけど本当にあるか分かりません。
入社何年目○歳の場合の給料モデル:450万、といった書き方をしていても、それが本当かどうかは怪しいです。
有給休暇があるけど、いざ入社してみたら取ってる人は誰もいなかった、なんてことになったらトラブルの元になります。
そういう場合はネットで口コミを調べてみることをおすすめします。
3.女性が働きやすい環境か?
女性の場合、結婚して子供ができると出産して産休・育休を取ることになります。
それらの制度がきちんと整備されていて、すでに取得している先輩女性がいるのかどうかもチェックのポイントです。
中には制度はあるけど、妊娠したら退職が当たり前みたいな社風の会社もあるので注意が必要です。
まとめ
営業職がなぜ離職率が高いのかその理由や、離職率が高い業界・低い業界、そしてブラック会社を避けるためのポイントについて紹介しました。
知名度や憧れだけで会社を選んでしまうと、後で「思っていたのと違った」と悲劇になりかねないので、事前に十分にリサーチしておくことをおすすめします。
でも業界が違うと独特の事情についてよく分からなかったりするので、その場合は転職エージェントに登録してキャリアアドバイザーに相談に乗ってもらうとよいでしょう。
彼らは企業や業界の情報に精通しており、非公開求人もたくさん抱えているので自分に合った会社を紹介してもらえますよ。